【英語】[名] トーナメント、中世の騎士の競技会、[発] túərnəmənt〔詳細〕
◉ 語源解説
「一騎打ちの馬上やり試合を行う(tornoier)こと(-ment)」がこの単語のコアの語源。
古期フランス語 tornoiement(トーナメント、中世の騎士の競技会)⇒ 古期フランス語 tornoier, tornoiier(回転する ※、トーナメントに参加する、一騎打ちの馬上槍試合を行う)+-ment(こと)⇒ ラテン語 torno(回転する、丸くする)⇒ ラテン語 tortus(ろくろの回転する輪)⇒ 古代ギリシャ語 tornos(回転しているもの)⇒ 印欧語根 terh-(より合わせる)が語源。
英語 tour(旅行)と同じ語源をもつ。
※ 中世の騎士の競技会では、甲冑(かっちゅう)で身を固めた大勢の騎士たちが二手に分かれて対陣し、一斉に突進し、相手を槍で突き落とし、残った者がさらに対陣して、これを繰り返す、いわゆる勝ち残り戦であった。騎士の攻撃が終わるたびに、一斉に向きを変えるために、「回る」を意味する tornoiier が「馬上槍試合を行う」を意味するようになったと思われる。